外国の人と英語で話すと会話が続かない…
こんなことで悩んでいませんか?

この質問に、英語人生30年&海外でホテル勤務経験のある私がお答えします。
本記事の内容
- 英語で会話が続かない理由
- 英語コミュ力アップのコツ
- 会話が続かない時に使えるフレーズ
私は、大学卒業後、香港のアメリカ系ホテルで営業をしていました。そこでは、毎日新しいお客さまと英語で接し、コミュニケーションをとっていました。職業柄、海外の方が主宰するパーティーなどに参加することも多かったので「英語で初対面の人と会話を続けること」については、人一倍悩み・努力を重ねたと思っています。
「英語で話が続かない」というのは、英会話がある程度上達した人のほとんどがぶち当たる壁だと思います。
なので今回は、私の経験を元に「英語で会話が続かない理由」についてお話ししたいと思います。
この記事を読むことで、英語での会話を上手に続けるコツが分かるので、楽しく海外の人とお話ができるようになります。
あなたの英語コミュ力アップのお手伝いができたら嬉しいです。
では、はじめていきましょう。
英語で会話が続かない理由
結論から言ってしまうと「沈黙を恐るあまり、相手に質問ばかりしてしまう」のが英語で会話が続かない、いちばんの理由です。
会話に使えそうなフレーズを前から準備しておいて、「What do you do for living? 」「What is your hobby?」「 Have you been to Japan?」と次々に質問責めにするパターン。
よくありませんか(笑)
これをやってしまうと、会話の流れがぎこちなくなって、お互いに疲れますよね。その結果、会話が途切れ途切れになって、最後は沈黙…
こうなってしまうのです。
これはもちろん、英語中級者以上の話です。英語初心者は会話ができるレベルには達していないので、まずは英語の勉強が大切ですよね。
でも、ある程度英語が話せるレベルの人は、一度考えてみて下さい。
あなたは、沈黙を恐れるあまり、相手を質問ぜめにしていませんか?相手の話をきちんと聞いて、そこから会話を広げる工夫はしていますか?
「次はどんな質問をしよう?」と考え続けているうちは、いくら英語力が伸びても、英語での会話力は伸びません。
ではここからは、英語の会話を上手に続けるためのコツについてお話ししたいと思います。
英語の会話を上手に続けるためのコツ
英語のコミュ力をアップさせるのに大切なのはこの3つ。
- 相手に共感する
- 自分の意見を持つ
- 時事ニュースを把握する
そんなに難しいことではないのですよね。でも、できていない人が多いです。私も、このことに気がつくまでは、初対面の人と不自然な会話をしていました(笑)
では、一つずつみていきましょう。
相手に共感する
3つのコツの中で一番大切なのは、「共感する」こと。
なぜなら、人は共感されると嬉しくなって、もっと自分の話を聴いてもらいたくなるからです。
「どんな質問をしよう?」「何を話そう?」こればかり考えている人は、自分のことに目が行き過ぎなんですよね。その結果、相手が伝えようとしている内容を聴いて、そこから話を広げていくことをおろそかにしてしまうのです。すると、会話がギクシャクしてしまう…
例えば相手が「I went to Kyoto 3 years ago and really loved it:私は3年前に京都に行ってすごく良かったわ」と言った。
すると、「京都でどこに行ったの?」「どこが好きだった?」「京都以外はどこに行ったの?」とか、どんどん質問しちゃっていませんか?これをやってしまうと、会話が盛り上がるどころか不自然になってしまって、結局は話が途切れがちになってしまいます。
これに対して、「Really? I love Kyoto, too. It’s such a special place, isn’t it? : そうなの?私も京都大好きなのよ。あそこはスベシャルな場所だと思わない?」
こんな風に言ってあげたほうが、相手も話を続けやすいと思いませんか?相手だって「この人も私と同じで京都好きなんだ。もっとこの人に私の京都旅行の話を聴いてもらいたい!」と思いますよね。。そして、相手がたくさん話してくれれば、たとえあなたの英語がペラペラレベルでなくても、楽しく会話が続きますよね。
共感のフレーズはシンプルなもので十分ですよね。「Me too」「 I think so too」「 I understand」「 I agree」なんでもいいです。
無理に共感する必要はありません。でも、会話中にいつもよりちょっと「共感する」ことを意識する。そしてその気持ちを相手に伝えるだけで、お互いに楽しい気持ちでおしゃべりが続くようになりますよ。
自分の意見を持つ
自分の意見を言うって、海外の人と会話をする時にとても大切なんです。でも日本人は苦手ですよね…
私も昔は自分の意見を言うのが苦手でした。でも、この大切さに気がついた時から意識して自分の考えを相手に伝えるようにしてきました。
これは日本の教育スタイルにも関係しているので、すぐにできるようになるものではないかもしれませんね。私も時間がかかりました。
でも、自分の意見を入れない薄っぺらい会話だと、海外の人との会話は盛り上がりにくいです。すると、話しているうちに相手もつまらなくなってしまって、会話が途切れがちになってしまいます。
だから、少しずつ自分の考えを相手に伝える練習をして下さい。
この時大切なのは、「相手の意見も尊重する」こと。相手の考えに共感できるところはそう伝える。でもそうではない時は、相手を否定しないように自分の考えを伝える。
これは簡単にできることではないし、意識しないでもできるようになるまでには、時間がかかります。でも、自分の意見を上手に伝えるスキルは、練習した分だけ確実についてきますから、今すぐに始めてくださいね。
そして、このスキルを磨いていくと、海外の人ともっと深い話ができるようになって、お友達も作りやすくなりますよ!
時事ニュースを把握する
「海外の人と何を話したらいいのかわからない」「話題が思いつかない」そんな風に悩んでいる人は、まずは世界で起こっているニュースやトレンドを把握しましょう。
海外の人との会話には時事ニュースが最強です。
なぜなら、ニュースは内容の幅が広いので、相手が食いつきそうな話題を簡単に見つけることができるからです。
よく「海外の人に聞かれた時にきちんと答えられるように、日本のことを知っておきましょう。」というアドバイスを見かけます。これは確かにそうですよね。日本人として、ある程度自分の国を理解し、海外の人に説明するスキルを持っておくのは大切です。
でも、海外の人が日本のことを聞いてくるのは、「会話のつかみ」が欲しいからですよね。「この人のことよく知らないし、とりあえず日本のことを聞いてみよう」みたいな(笑)相手だって、よっぽど日本オタクでもない限りは、そのあともずっと日本の話だけをしたいとは思っていません。
ならば、日本のこと以外にどんな話をすればいいのか?
特に共通の話題が見つからない時は、「今のトレンドニュース」を振るのが、どんな相手に対しても効果的。いちばん会話が盛り上がりやすいです。
海外の話上手な人って、時事ニュースや世の中のトレンドをよく追っているんですよね。そして、うまいところでその話をふってくる。世の中ではいろいろなことが次々と起こるので、相手の職業などに合わせて食いつきそうなニュースを選ぶのはけっこう簡単です。
そして、ここで大切なのは、そのニュースに対する自分の意見を持って、それも含めて相手に伝えること。時事ニュースの話を振りながら、自分の意見を伝える練習をするのもいいですね。
これはプラスアルファですが、相手によっては「政治」と「宗教」関連の話題は避けたほうが無難なことがあります(笑)気をつけて下さいね。
それでも会話が続かない時に使えるフレーズ
あれこれ頑張ってみたけれど、やっぱり会話が続かない…
これもあるあるです(笑)どんなに英語が話せて、相手に共感をしながら上手に話題を振ったとしても、会話が盛り上がらない相手っているものです。私も「こりゃだめだ…」っていうことよくあります。特に大きなパーティーとかではありがちです。
そんなピンチの時に使えるフレーズはこちら。
- How about you?
- Any plans for the weekend? Any plans to go away?
- I’m going to get more drinks. Would you like anything?
ひとつずつ説明しますね。
How about you?
How about you?=あなたはどうですか?
これは、こっちが話題を振ってもなかなか食いついてこない相手に「最後の一押し」として使えるフレーズです。
こちらが新しい話題をふったり、自分の意見を言ったあとは、相手がある程度話してくれるのが普通ですよね。海外は会話のキャッチボールが上手な人が多いので、たいていの場合はこれで何とかなります。
でもたまにいるんですよね。何を言っても、イマイチ反応がない人(笑)
こんな時は、最後の手段として「 How about you?」を使いましょう。「私はこう思うのよね」と自分の意見を伝えたのに、相手がイマイチ反応しない時は「How about you : あなたはどうですか?」とストレートに話を振ってしまう。
なかには、こんなふうに振られたとたんにお喋りしはじめる人もいるので、諦める前に「最後の一押し」で使ってみて下さい。
Any plans for the weekend? Any plans to go away?
これは、話題がつきてしまった時にネイティブが使うお決まりのフレーズです。
「週末は何するの?」「どこかホリデーにいく予定は?」って、あたりさわりのない誰に対しても使えるフレーズです。ホリデーに関しては「Any plans to go away?」と「Any plans for holidays?」のどちらを使ってもOKです。
海外の人はホリデー話が好きなので、案外ここで食いついてくるかもしれません。週末について聞くのも効果的です。例えば、「映画をみる」と言われたら、そこから話を広げることもできますよね。とりあえず「ピンチの時に使えるフレーズ」として覚えておくと便利ですよ。
I’m going to get more drinks. Would you like anything?
「I’m going to (gonna) get more drinks. Would you like anything?」=「飲み物をもらってこようと思うのですが、何かいりませんか?」
これは、何をしても話が続かない相手から逃げる時に使う、最終手段のフレーズです。
海外でよくある、ドリンクパーティーや立食パーティーなどで、ネイティブがよく使います。
もうこの場から離れたいと思っても、いきなり理由もなく逃げるわけにはいかないですよね(笑)だから、「飲み物を持ってくる」という言い訳で、その場を離れるのです。その時のエチケットとして「あなたにも飲み物を持ってきましょうか?」と聞く。
こう言われると、相手は「I’m ok. Thank you.=大丈夫、ありがとうございます。」と言うので、そのままスマートに逃げることができます。
ドリンクパーティーなどでは、いろいろな人と話すのが基本的なエチケットです。なので、「この人ばかりと話してるな」と感じた時には、うまいタイミングでこのフレーズを使って、別の人とお話をしにいくのもいいですよね。
パーティーでは必須のフレーズです。
まとめ:英語のコミュ力をつけて楽しく会話を続けよう
今回は、英語で会話が続かない理由と、会話を上手につなげる3つのコツをご紹介しました。
最後に内容をまとめると、英語の会話が続かないのは「沈黙を恐れるあまり、相手に質問ばかりしてしまう」のが原因です。
そして、この3つに注意をして努力を続けることで、あなたの英語コミュ力は確実にアップします。
- 相手に共感する
- 自分の意見を持つ
- 時事ニュースを把握する
英語で上手に会話が続けられるようになれば、海外のお友達がたくさんできて、あなたの世界は広がります。あせらずに、コツコツと努力を続けていってくださいね!